今回は青春時代のエピソード満載のさくらももこさんのエッセイ「ひとりずもう」を紹介します。
しろあんはさくらももこさんのエッセイを全て読んだことがありますが、どれもとにかく笑えて、読み終えたときに気持ちが軽くなっている本ばかり。
そのうちの1冊のひとりずもうは青春時代のエピソードがぎゅっと詰まっています。
私が最初に読んだのは中学生のときです。
私は学校の朝の読書タイムにすら、本を読んでいるふりをするだけってくらい本を読まない人間でした。そんな私がお母さんに買ってもらって(なぜだ?)面白くてあっという間に読んだ本です。
- 笑える本が読みたい
- なつかしい気持ちになりたい
そんな人におすすめです!
さくらももこ「ひとりずもう」の内容
男子に抱いた嫌悪感、今まで全く興味のなかったおしゃれへの目覚め、登校中に見かける男子への片思い、「1番何もしなくていい部活だから」という理由で入った物理部、自分の夢への挑戦などなど…。青春時代の思い出が面白可笑しく(たまにほろりと)赤裸々につづられている自伝エッセイ。
さくらももこ「ひとりずもう」の感想
本書には小学生から高校生までのさくらももこさんのエピソードが登場します。
生きている年代は違っても、このころに感じる不安や憧れなどの気持ちは共通の部分があるのでしょう。気持ちや行動に共感でき、なつかしいような気持ちになります。
1番ラクそうな部活に入りたいって気持ちや、こっそりカチューシャの代わりに体育用のハチマキを巻いてモデル気分に浸る気持ち、よく分かります。
そういった親近感・安心感のようなものを抱ける部分がさくらももこさんの良いところの1つだと思います。
そして共感できつつも、目の付け所というか表現の仕方が面白いのですよね。
また、表現の仕方が面白いのですよね。誰もが身近に感じるエピソードをあんなに笑えるものに変えてしまうからすごい。どの部分も何度繰り返し読んでも笑ってしまいますが、私は「オシャレ」という題名のエピソードがお気に入りです。
さきほどのカチューシャの代わりに体育用のハチマキを巻いてモデル気分に浸る話が登場します。この話はちょっとしたワンシーンで、その後もオシャレに目覚めたけど服を変うほどのお金がないさくらさんのオシャレ奮闘記が続きます。
そして本の後半ごろになってくるとさくらさんが自分の夢である漫画家になるために挑戦をはじめるのですが、そのあたりはほろっと来てしまう感動要素がはいってきます。
そしてあとがきにもじーんときました。
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