こんにちは!
今回紹介する本は「なかなか自分で決められない人のための「決める」技術」です。
タイトル:なかなか自分で決められない人のための「決める」技術
著者:柳生雄寛
出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン
発売日:2019/1/25
決断力を上げるためにとても効果的だと思いました。
タイトルの通り決めるための技術を詳しく、そしていくつも教えてくれます。
また決められない理由についても解説されており、自分を客観的に見ることにもつながります。
この本はこんな人におすすめです。
- 優柔不断でつらい
- 優柔不断の克服方法が分からない
- 「自分は決められてる。でもなぜか物事は上手く運ばない。」と感じる
優柔不断な人にはうってつけの本です。
そして、本書を読んで決めているつもりでも実は決められていないという人が多いのだという事実を知りました。
なので決断力があると自負していても何故か物事がうまく運ばないとしたら、本当はちゃんと決められてないところにあるのかもしれません。
本書で特に印象に残った部分などを紹介していきます。
決断力がある人は幸せになれる
優柔不断で何事も曖昧な感じで生きてしまうと、上手くいかないことばかりでつらいと思います。なかなか決められないことでチャンスを逃してしまうこともあるでしょう。
逆に、決断力があればどうでしょう。
本書にはこうあります。
いずれにしても、すぐに正しい決断ができるようになれば、人生は本当にうまくいくようになります。幸せにもなれますし、成功もできます。
「正しい」とは決めたことが結果的に間違わないことです。
本書では「すぐに」と「正しい」を重視した決め方を解説しており、最終的には幸せや成功を手に入れるための本でもあるのです。
決められない理由と決めるコツ
本書は全編を通して、[決められない人]と[決断できる人]を対比する形で解説が進んでいきます。
大まかに
- 決められない理由
- 決めるとはどういうことか
- 決める技術・コツ
- 決めたことを続ける方法
で構成されており、順番に読み進めることで決断力への理解が深まるのではないかと思います。
ここでは個人的に印象的だった決められない理由と、決めるコツの一部を取り上げます。
こんなことが出来れば決断できる人
本書には6つの決められない理由が挙げられています。どれも優柔不断な人なら身に覚えがある内容だと思います。
当たり前と思える理由でも、言語化されていることによって改めて決められない理由を認識できるかと思います。
また、前述したように [決められない人]と[決断できる人]が対比されているので、決められないなら「じゃあ、どういった方向を目指せばいいのか?」が分かりやすかった点が良かったです。
例えば以下のようなことを学びました。
自分の意識は常に「どうすればうまくいくか」
決断できない人は「失敗したらどうしよう」など、考えてもどうしようもないことを考えてしまいがち。考えた挙句、結局行動できなかった、となってしまうことばかり。
逆に決断できる人は考えてもどうしようもないことに対して割り切った考え方ができるのだそうです。
自分の意識をマイナス面に向けるのではなく「どうすればうまくいくか」と常に建設的な方面へもっていけるようになりましょう。
何かを「決めきる」=他を「捨てきる」
欲張り屋(はーい)にとって耳の痛い話ではありますが、経験則からも非常によく分かります。
決められない人は、捨てられない人と言い換えることができるのですね。
あれもこれもと、気持ちや行動が分散されると、結局全て中途半端に…。あるある。
何か1つに絞ることで1つのことにエネルギーを使っていくことが出来ます。
とはいえ捨てられない人にとってはそんな簡単に自分を変えられない!って感じだと思います。
そんな人も本書にのっていることを実行してみてください。
本書の決めるためのコツや技術は、読んでみた感じ実行することが難しかったり気持ち的に抵抗感のあるものではなかったです。
だからやるかやらないかがカギですね!
決めるコツ
決めるコツも決められない理由同様、個人的に特に勉強になった部分を紹介します。
自分の価値観をはっきりさせる
何かを決断してさらにその物事が上手くいったとき、それは「成功」であり「幸せ」を感じます。
つまり、人は本来幸せになるため、もしくは成功するために、何かを「決めて」いるのです。
このように決断の本質は幸せや成功をつかむこと。
当たり前のことのようでいて、実はあまり意識できていないことではないでしょうか。
さらに、幸せと成功のどちらかを選ぶとしたら多くの人が幸せを選びます。
つまり決断における大事なものさしは「幸せかどうか」になりますよね。
しかし幸せの定義について曖昧な人が多いのだそうです。
これでは、決断できなくて当然ですね。何が幸せか自分で分かっていないから、どこに行けばいいか分からないということ。
では幸せとは何か。
ここで自分の価値観が大事になってきます。
例えばラーメンが大好物の人はラーメンが食べられたら幸せを感じると思います。
しかし、ラーメンが嫌いな人は食べてもうーん…だと思います。
このように人にとって幸せを感じるものは違う。だから普段から自分の価値観を明確化していくことで何を得られれば自分が幸せになれるのかが分かるのです。
本書には価値観を明確化するために細分化された分野ごとに価値観と優先順位を自分で考えてみるというやり方が説明されています。細分化された分野とは衣・食・住・遊び・学び・人間関係・健康・仕事・家庭です。
価値観は経験などによっても変わったりすると思います。あと、自分はこれが好きだと思っていたけどやってみたらそうでもなかったとかもあります。
だから上記の方法を常日頃から意識して、自分の価値観を明確にしておくことがいいなと思いました。
アウトプットが自信につながる
自分の選択に自信がないからこそ優柔不断になりますよね。
決断力を左右する自信はどうやったらつくのか。
それが話したり書いたりしてアウトプットすることなのだそうです。
本書に載っている例が非常に分かりやすかったです。
会社の経営者がAさんとBさんそれぞれに新規事業を提案するように頼みます。
1週間後、Aさんは素晴らしい企画案を紙に書いて持ってきました。
Bさんは紙には書かず「私の頭にはAさんよりもっとすごい企画案があります」と言ってきました。
この段階でどちらを信用できますか?と聞かれたら間違いなくAさんと答えるはずです。
Bさんはアウトプットをしていないので本当に思いついているのか分からないからです。
このAさんとBさんが私たちの頭の中にいるのだそうです。
頭の中に信用できるAさんの割合を増やすことで自分自身を信じられるようになるのだとあります。
紙に書くという行為は簡単に出来ることなのでやらない手はないですね。
アウトプットが自信につながるなんて意外でした。でもAさんとBさんの例が分かりやすくて納得です。
意外とこのような小さなことを積み重ねていくことが自信につながるのかもしれません。
おわり
上記以外にも本書には沢山の実践的な決めるコツがのっています。
優柔不断でつらい人はこの本を実践していけばきっと決断力があがるはず。
気になった方は是非手に取ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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