今回紹介する本はmacoさんの「マイナス思考が最高の幸せを招く 「逆」引き寄せの法則」です。
タイトル:マイナス思考が最高の幸せを招く 「逆」引き寄せの法則
著者:MACO
出版社:PHP研究所
発売日:2018/9/14
著者のMACOさんは引き寄せ実践法アドバイザー・メンタルコーチとして書籍やブログ、オンラインなど様々な媒体で引き寄せの法則の実践方法を発信している方です。
引き寄せの法則というと、とにかくポジティブでいることが大切!みたいなイメージがありませんか?
MACOさんの引き寄せは、「決める」ということを基本とし、ネガティブはあっても大丈夫!むしろ大切に扱ってあげよう!といったものです。
以前書いたブログにもMACOさんの発信する引き寄せの法則について書いてあります。こちらで紹介している本がMACOさんのデビュー作です。
今回の本も引き寄せを実践する上での「ネガティブの扱い方」に焦点を合わせたものです。
前回の本と比較すると、こちらの方がよりネガティブ感情や思考に踏み込んだ内容です。
もともとネガティブだったという著者の体験談が度々登場する形で本が進んでいきます。
今回の本で特に良いなと思った部分はその体験談を交えた解説であったことです。分かりやすく、共感できたり勇気を貰えます。
著者の基本的な引き寄せの実践法を知りたい人はデビュー作の方が良いという印象。
そもそも「逆」引き寄せの法則とは?
「逆」引き寄せの法則 の「逆」とは
ネガティブを受容し、ネガティブと共に進んでいく
という意味として使われています。
もう少し詳しく説明します。
引き寄せの法則とは、自分自身と似た波動のものが自分のところへ引き寄せられてくるというもの。
だから望みを実現したければ、その望みに相応しい良い波動状態になることが大切という感じです。
基本的に良い波動状態になるには、自分がポジティブな思考や感情でいることがポイントとされています。
それは実際そうで、ポジティブでいられるに越したことはありません。
しかし、ずーっとポジティブでいられる人はいないはずです。
いくらポジティブで居たら望みが叶うと言われても、感情はそう思い通りに操れるものでもなく、引き寄せの法則を諦めてしまう人も多いのではないでしょうか。
著者自身も長い間その部分にジレンマを感じていたようです。どうやったらネガティブをなくしていけるかという視点で考えていたけど、なかなか上手くいかなかったそうです。
しかしある時、新しい視点に気づきます。
それは、そもそもネガティブは悪者ではないということです。
たとえば恐怖を感じたときは、自分が何を怖がっているのかはっきりわかるチャンスだったし、ネガティブな感情を持つことや、ついマイナスな考え方をしてしまう自分を嫌がって責めるから、「ウッ!」と苦しくなり、体がかたくなることがわかってきました。(中略)
嫌がらず、「ああそうなのか」と受け入れてあげるとスッと流れていくことにも、あるとき気づきました。
ネガティブ思考・感情を見ないふりしたり抵抗するのではなく、その逆。
ネガティブはスポットライトを当ててあげるくらいに扱うのが大事なんだそうです。
ネガティブに対して抵抗ではなく受容という視点を持ち、望む未来を叶える方法が「逆」引き寄せの法則なんですね。
「マイナス思考が最高の幸せを招く 「逆」引き寄せの法則」の感想・特に勉強になった部分
本書は5章まであり、引き寄せ実践におけるネガティブ感情やマイナス思考の話を中心に進んでいきます。前述した通り、ところどころ著者自身の実体験話が登場する部分もあります。引き寄せの理論を実例から学べる点や、辛い状況から現実が好転していった話に勇気を貰えます。
ここからは、ネガティブ感情とどう向き合っていけばいいのかについて、個人的に特に勉強になった部分をまとめます。
ネガティブ感情も自分の一部
ネガティブ感情を敵とせず、むしろ味方にして一緒に進んでいく逆引き寄せの法則。
実際に何か嫌なことが起こってネガティブな感情が出てきたら、ただ出るままにしておけばいいのだとあります。
ネガティブな感情が沸き起こってくる理由は
- それを見る必要がある
- それがもう終わろうとしている
からだそう。
「ネガティブがあっても引き寄せは叶う!」 の本を紹介したときに書きましたが、ネガティブ感情とは内側からの「あなたはこんな感情・思考・思い込みを持っていますよ」というお知らせなんですね。
だから、ネガティブ感情が出たときに反射的にダメなものだと思って抑え込んだり、見ないふりをしたりする必要は全くないわけです。
また、本書にネガティブ感情自体も自分の一部なんだという言葉があり、なるほどでした。
自分の一部であるネガティブ感情を「これはダメなものだ」と否定することで自己否定につながってしまいます。
だから、出てきたら「そっかこんなものがあったのね、これも私の一部だったんだ」とただ「そうであるまま」を受容してあげてください(こんな感情があったのねー、と思っているだけでOKです)。
受容してあげると否定にはならず、自分を受け入れたことになるので、結果オーライです。
他人も自分も受容するとは?
ネガティブを受容することは、どんな場面においても同じこと。
嫌な出来事が起こった時、自分の将来に対して不安や恐れが出てきたり、過去の嫌だったことを思い出してしまったり…。
そして、私たちが悩みがちなものとして多いのが人間関係の部分だと思います。
人間関係における受容で意識しておくと良いポイントは「ダメ」と「嫌い」は別物ということだそう。
私たちはつい無意識のうちに「良いか駄目か」という判断基準で物事を捉えてしまいます。
たとえば苦手な人がいたときに「あの人はダメだ!」とジャッジしてしまう。
しかしこのような視点で物事を見ているとどんどん自分が苦しくなってきてしまうのだと思います。
「あの人ってなんであーなんだろう?!あーゆーところが間違ってるじゃん!」なんて思ってるとずっとそのことが頭から離れなくなってしまうなんて経験ありませんか?
私はしょっちゅうありました(·ε·`)
苦手な人がいたときには
「私はあの人苦手だな(嫌いだなあ)……。あの人のこと嫌いだけど、でもそう思ってもいいよね。私とはどうも価値観が合わないけど、あの人はあの人で良し。私も私の価値観で良し」
このように思えることが理想。
人間である以上好き嫌いがあるのは仕方のないこと。
そこをジャッジにもっていかず上記のような視点で自分の中で対処できるようになると、人間関係がラクになっていくのだとあります。
自分も他人も状況も問題視しない
自分のことを問題視しないことが上手に引き寄せをする大事なポイントだとあります。
私はこの言葉がこの本の中で一番勉強になった部分です。
何かが上手くいかなかったとき、「自分に問題があるからだ」と思ってしまう人って結構多いのではないでしょうか。または、何も起こっていなくても常に自分のことを自分で問題児扱いしていたりとか。
特に真面目な人や勉強熱心な人ほどそうなんじゃないかなと思います。
量子力学では、意識や思考は「そうだ」と思った通りにプロセスが起きてくると言います。自分を問題視してしまっている時点で問題を生んでいるというカラクリがあるのです。
問題視するってこと、また問題視したくなることを引き寄せてしまうんですね。
また、自分のことと同じように他人や外で起きている状況なども問題視しないことが大事です。
このような言葉が出てきます。
どんな意識でそれをしているか、という部分が一番肝心なところなのです。
例えば、自分の友達に困っているように見える人がいたとします。
そんな時に、助けてあげたいと思い、出来ることがあれば何か行動にうつすと思います。
その行動にうつしたときの意識が「あの子は助けてあげなければならない人だ」とか「あの子は可哀そうな人だ」なんてものだと、その友達が問題を抱えている人になることを助長してしまうんだそうです。
人は変えられないとは言うのでめちゃくちゃは影響しないとは思うのですが(私の単なる予想です)、相手に良い方向に行ってもらうお手伝いとして「この人は大丈夫な人だ・解決できる人だ」と信頼したうえで、何か出来ることがあれば「サポートする」という意識を持つことがよさそうですね。
これは子育てとかでも使えそうですね。子どもに対して、信頼の意識で接してあげると良い感じに育ちそうですね。笑
自分も他人も起こっている状況も問題視しない!そんな意識の使い方を練習していきましょう。
本書はネガティブ感情・思考の取り扱い方に関してはかなり詳しい内容だと思います。
気になった方は是非手に取ってみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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