今日は松浦弥太郎さんのエッセイ「考え方のコツ」という本を紹介します。
タイトル:考え方のコツ
著者:松浦 弥太郎
出版社:朝日新聞出版
発売日:2014/11/7
前回に引き続き松浦弥太郎さんの著書となります。
前回の記事はこちら。
この本は自分や自分のしている仕事をより高めていくための考え方を教えてくれます。
仕事の質を上げるにはどうしたらいいか。
どうすれば仕事を楽しめたり自分らしくいられて、尚且つ周りとの調和も図れるのか。
そんな理想的な状態を望むときに誰でもが考えるということをします。
しかし意識していなければどうしても型にはまった考え方をしてしまうもの。
だから自分の考えていることには常に敏感でいたい。客観的でいたい。ものです。
そして客観的でいるためには外から学ぶことも必要。
本書はそんな目的で読むのにぴったりの本だと思います。
この本はこんな人におすすめです。
- クリエイティブ職など、仕事において考える場面が多い人
- 自分の考え方に行き詰っている人
こんな人は特に本書が励みになったり、新しい発見があるのではないかと思います。
「考え方のコツ」松浦弥太郎 本の構成
本の内容は、5つのカテゴリーに分類されて構成されています。
- 思考術
- 想像術
- コミュニケーション術
- 時間管理術
- グローバル術
の5つです。
どれも仕事をしている人にとっては切り離せないテーマなのではないでしょうか。
どのテーマも松浦弥太郎さん独自の考え方が書かれており、読んでいて刺激を受けます。
私は本書の中でも特に思考術と想像術の章が参考になりました。
気づきがあった箇所をいくつか紹介します。
考え続けることが大事
それでも、あきらめずに考え続けること。あきらめないとは、自分を信用することでもあります。たとえば、「良い問いは良い答えにまさる」という諺があります。「なぜ、なに、なんだろう」と思うことは、きっと考えて答えを出す価値があるもの。
思考術の章に出てくる言葉。
思考が行き詰ってしまい、集中力も切れ、なにも考えがまとまらないと精神的にとても消耗してしまいます。集中力が切れているのに考え続けることは効率がよくないです。
けれど、決められた期限のなかで、何日かかっても最後の最後まで考え続けることが良いアイデアを考え出すことにつながります。
だから 「なぜ、なに、なんだろう」 と考え続けましょうという本書の1節です。
やはりあきらめないことは何事においても大事なものですね。
「わかったつもり」にならないことが大切
このとき注意したいのが、単なる感覚で「わかったつもり」になってはいけないということ。クリアになった気がしたら、必ず言語化することが大切です。思いついたことを、たどたどしくてもいいから文字にしておかないと、いくらアイデアがクリアになったところで、たちまち振り出しに戻ってしまいます。
アイデアに行き詰ってしまったら、歩いてみるということも効果的だそうです。そんな話の中で登場する一節。この「わかったつもり」になってはいけない、という部分は私がつくづく感じていることです。歩いているとき以外でも意識したいことです。
私は言語化が苦手なんですが、大事なことは言語化を意識していこうと思います。
求められるものは人を幸せにする仕事
暮らしでも仕事でも、その先には人がいることを忘れない。
自分の思いつく限りの想像力を働かせると、自分のアイデアが正しいか正しくないかを超えた、「その先の人が幸せになるかならないか」という答えが見えてくる気がします。
これらは想像術に出てくる言葉です。
たとえ顔が見えなくても、自分のした仕事が届く先の人のことを常に考える。
例えばその先の人が読者なら、表紙を見たときどう感じるか、ちょっと立ち読みしたとき何を思うのか、買ってもらえたらどんな時に読むのか、そんな様々な想像を巡らせてみる。そうすることで、自分の仕事が相手を幸せにできるかどうかを考えることが大切なのだそう。
それは人を幸せにするものが、価値のあるものであり人が求めるものだから。
こういったことを常に意識し、考え続けていくことで自分も自分の仕事も理想的なものへと近づいていけるんだと思います。
気になった方は是非手に取ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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