なにかを習慣化したい!と最初はやる気満々で始めたのにすぐに続かなくなってしまう…という非常にあるあるな現象。
そして、こういった現象に陥ったら「自分はなんて意志力がないんだ」という思考をしがちだと思います。
次こそは!と思ってもまた3日坊主で終わってしまう。そんなことを繰り返していくうちに自己否定が深くなっていき負の連鎖…。
もし今まさに自己否定に陥ってしまっている人がいたら「小さな習慣」を読んでみてほしいです。
タイトル: 小さな習慣
著者: スティーヴン・ガイズ
訳:田口未和
発売日:2017/4/26
表紙の子がなんかかわいい。癒される…。
「物事が続けられないのはあなた自身の問題ではなくやり方の問題」なのです。
私もこの本を読んだことで毎日の夜のストレッチが習慣化できるようになりました。この本を3年前に買ってそこから始めたので3年間毎日続いていることになります。
(私は昔から体がすごい硬くてストレッチなんて一瞬でも嫌でした。ちょっとしただけで激痛なんですもの。)
そんな私が3年間続けられたというのは何気にすごいと思います。
何気に、なのは特にに努力している感覚がないからです。気づけば3年も続いたんだなーといった感じで。
というわけで、悩んでいる方がいましたらこの本から新しい視点を得て続けられる自分になりましょう!
こんな人におすすめ
- いつも3日坊主で終わってしまう人
- 習慣化したいことがある人
- 自分は意思が弱いと思っている人
本書を読んで学べたことを紹介していきます。
ノルマはばかばかしいほど小さく設定する
本書の表紙にこのような言葉が書いてあります。
目標は、ばかばかしいぐらい小さくしろ!
このばかばかしいくらい小さい目標とは
- 毎日腕立て伏せを1回する
- 毎日50ワードの文章を書く
といった、本当に簡単にできる行動のことです。
さらに腕立て伏せ1回することにも抵抗を感じるなら「床にうつ伏せになる」といった目標でもかまわないとあります。
こんな感じのことを「毎日これだけはやると決めて必ず実行する」のだそう。
そんなちょっとでいいなら毎日続けられそうだけど、成果にはつながらないのでは?と疑問を抱くと思います。
しかし、こうしたばかばかしい小さな行動こそいい循環を生む価値ある行動なのです。
小さな行動にはこんな良い面があります。
- 小さな行動が習慣に育っていく
- 失敗する心配がない
- ちいさな行動なので「変化」を嫌う脳をだましながら継続できる
- 小さな目標をこなしたあと、おまけでもう少しやってみようとなる(もっとやりたいという気持ちになる)
ばかばかしいほど小さい目標なら、疲れている日でもやりやすく習慣にすることが容易です。
そして小さな目標を達成した後には「もっとやってみよう」という気持ちになり「腕立て伏せ1回」の目標を立てていても「気づいたら20分もやっていた」という日がたくさんでてきます。
これはどういった仕組みなのかを、本書ではニュートンの「運動の第一法則」と関連付けて説明しています。
(ニュートンの運動の第一法則は物体は外から力を加えられない限り、「静止している物体は静止の状態を続ける」「運動している物体は同じ速さで運動し続ける」といったもの。)
最初のステップを踏み出すことに成功した瞬間に、あなたは正式に”運動に入った”ことになります。ニュートンの法則が示すとおり、いったんスタートを切ってしまえば、やり続けるのと同じくらい、やめるのがむずかしくなるとわかるはずです。
つまり物事は着手する時や、やめる時が一番エネルギーがいるわけですね。
しかし、ばかばかしいほど小さい行動なら抵抗感なく気軽に始められてしまうのです。
小さな習慣にはちょっとの意志があればいい
モチベーションに頼っても習慣は身につかないのだそう。
それはモチベーションというのは「感情」という変わりやすく予測できないものに基づいているからです。
逆に意志の力は信頼でき、さらに筋肉のように鍛えていくことができると本書。
そして小さな習慣を達成するのに必要なのはほんのちょっとの意志だけ。
また、意志自体も小さな習慣を繰り返し実行していくごとに鍛えられていくのです。
意志が弱い私としては、ばかばかしい行動で意志力が鍛えられるなんて最高やんと思いました。
さらに意志が弱いと思っている人種にやさしいお話がでてきました。
それは「意志を消耗させる原因」の話。
私としては「意志を強くする」はなんとなく聞きなれたフレーズであっても「意志を消耗させる」といった言葉はあまり聞いたことがなかったので良い視点を得られたように思います。意志って消耗するものなのかあ、と。
ちなみに原因は5つ。
- 努力
- 困難の自覚
- 否定的な感情
- 主観的な疲れ
- 血糖値レベル
これらが意志の消耗の原因だそう。
え?努力しなきゃ継続できないのにその努力が意志を消耗させるって???
と思った私でしたが、次を読んでなるほどでした。
「小さな習慣」はこの5つの原因すべてがほとんど無視できるのです。
小さな習慣はほとんど努力をしなくても達成できます。他の原因も同じように「小さな習慣」に対してほぼ発生することがありません。
ほんのちょっとの意志があれば出来る小さな習慣。
さらにその習慣には意志の消耗もほぼない。
自分が3日坊主なのは意志が弱いダメダメ人間だからなんだ…なんて思う必要はもうありません!
自分に合った実践方法も学べる
本書は第7章まであります。
その中の第6章が小さな習慣を実践していく上で役立つものとなっています。
この章にはまず自分が身につけたいと思っている習慣をリストアップすることから始めます。
一度に取り組む小さな習慣の数は多くても4つ、普通は2つか3つが丁度いいとあります。
そしてここから自分にあったプランを考えたり、「なぜドリル」という「自分がなぜその習慣を身につけたいのか」を掘り下げる方法や報酬プランを考えるといったテクニックも紹介されています。
ただ私的に印象に残ったのはやはり目標をいかに小さくできるかということです。
目標設定するときに陥りがちな間違いは、自分のモチベーションやエネルギーレベルがどれほど変わりやすいかを考えに入れないことです。
モチベーションやその日の疲れ具合、突然予定が入ってしまうなど日によって状況が違うということは当たり前のことなのに、ついつい上記にようにやってしまいがちだと思います。
目標をどこまでも小さくしていくことで習慣化を目指していきましょう。
習慣化できれば小さな行動が大きな成果をもたらします!
気になった方はぜひ読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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