練習のときは上手に出来ていたのに肝心の本番でなぜか上手くいかない…ってことがあると超へこみますよね。
本番というのは、スポーツの試合、演奏会、就活における面接、プレゼンやスピーチをするときなどさまざま。
このような「本番」において自分本来の力を発揮しやすくする方法が「理想の自分をつくる セルフトーク・マネジメント入門」で学べます。
また、上記のような特定のイベント以外でも日常生活において「こういったとき必ず失敗してしまう」という場面があったりするとおもいます。
例えば家族と話していてついイラっときて言い過ぎてしまう。そしてあとで後悔…。とか。
そういった感情に言葉・行動を左右されがちな人もこの本からヒントを得られるはずです。
そんな本書の大まかな内容、具体的にどんな事を学べるのかについて紹介していきます。
タイトル:理想の自分をつくる セルフトーク・マネジメント入門
著者:鈴木 義幸
発売日:2021/1/29
「セルフトーク」が本番で実力を発揮する鍵となる
本書の題名に出てくるキーワード「セルフトーク」とは一体どんなものでしょう。
本書に出てくる文を引用します。
セルフトークとは、感情や、思考、行動の引き金として、自分の中に生まれる「言葉」ということになります。
普段生活していると色々なことを考えますから、1日にたくさんのセルフトークが生まれているはずです。(人は1日に6万回も思考すると言われていますね)
そして、セルフトークはどのようにして起こるのか。また、セルフトークがどう大事になってくるのかについて。
セルフトークは、自分のビリーフ(=あらゆることに対しての判断基準。価値観や信念といえると思います)が外部から刺激を受けることで発生します。
例えば①「挨拶は後輩からして当たり前」(ビリーフ)と思っている先輩がいるとします。
②その先輩に対して挨拶を全くしない後輩がいました。(外部から刺激を受ける)
③そこで先輩は「なんだアイツ!」とか「なんて礼儀のないやつなんだ」とか「〇ねや」とか思います。(セルフトーク)
ここまでがセルフトークが生まれる一連の流れです。
そしてここから④そのセルフトークによって感情が生まれます。
上記の例でいえば「怒り」とかでしょう。
⑤生まれた感情に基づいて行動が決定します。後輩に強い言葉でキレるなど。
つまりその後の【感情】【行動】が左右されるためにセルフトークが重要であることが分かります。
さらにさらに本書ではこのセルフトークが2種類に分類されています。
自動的に生まれるセルフトークと自ら生み出すセルフトークです。
ざっくり言ってしまえば自動的に生まれるネガティブなセルフトークを減らし、自分をポジティブな方向へ持っていけるセルフトークを生み出すこと。これをする方法が本書のメインの内容となっています。
これによって自分をコントロールしたり本番で実力を発揮できるような理想の自分へと近づいていくことが可能になります。
まずはセルフトークを「認識」することから始めてみよう
この本ではセルフトークへのアプローチ方法が4つに分類されておりそれぞれの章で説明されています。
その4つとは
- セルフトークを「変える」
- セルフトークを「使う」
- セルフトークを「減らす」
- セルフトークを「なくす」
です。
下にいくにつれ徐々に難易度の高いものとなっていきます。
ただこれら4つはそれぞれ独立している方法ではなくどこかしら他の方法と関係のあるものとなっています。
そのため1つの方法に固執するのではなくトータルでの理解と実践が大切であると本書に説かれています。
実際にやってみるときに、まずは セルフトークを「変える」の章にあるセルフトークを「認識」するいうことを重点的にやってみるのがいいと思いました。
セルフトークを使うにしろなくすにしろ、まず自分がどんなセルフトークをしているか認識しないと始まらないですからね。
また、セルフトークが認識できるようになるだけでも今までとは少し違う余裕のある思考や態度につながりやすいと思います。
それは「こうゆうときにこんなセルフトークをしているんだな」と認識が出来た時点で自分を客観視できていることになるので、「どんなセルフトークをしているかすら気づいていない」=セルフトーク(そして感情)に飲まれてしまっている自分からは脱することが出来ているからです。
どんなセルフトークをしているかって自分のことなのに意外と思い出せなくないですか?
ボヤっとは思い出せるけど言語化できるほどは思い出せないという人も多いのではないでしょうか。(私のことです)
でも大丈夫。
このセルフトークを認識する技術も訓練次第で上手になっていけると本書に書かれています。
1日の終わりにその日の様々な場面を思い出してどんなセルフトークをしていたか書き出してみることも有効的なのだとか。
まずはこういった認識力を上げる訓練から始めてみるというのはすぐに実践しやすくていいと思います!
本番で実力を発揮したい人も、自分をもっとコントロールできるようになりたい人も是非この本を読んで実践してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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